幼い頃から何度も見ている《かがり火の向こうで躍る少女の夢》が、 最近になって何故か頻繁に現れた。 そんなある日、深夜に届いた父の訃報。 数日後、それまで会った事も無い父の納骨の為に故郷の墓所を訪れた。 没落した旧家である主人公の家に残された唯一の財産であった。 そこで夢の中の少女の幻を見る・・・。 大学に戻り、また平凡な日常が戻って来た矢先に現れた少女ライネ。 夢の中の少女と瓜二つの彼女。 人に似ているが人では無く、霊感のある者にしか認識出来ない存在。 否応なしに始まるライネとの生活。 それに前後してアパートの大家の姉妹のような母娘、 ゼミの困った友人に困った先輩、学校に住み着いた(!)駆け出しの陰陽師(?)、大学を遊び場にしている霊感少女。 そして故郷から捺しかけてくる許婚と個性的な人々に囲まれてしまう。 少しずつ明かされる主人公の家の秘密。 かつて行われた神降ろしの宴。 それを再度画策する者達。 それを阻止しようする者達。 主人公とライネは新たな神降ろしにどう関係するのか? そして夢の意味とは? |
■舞台 以下の二つの地域を行き来して物語は進行する。 ●大学および周辺 主人公の通う文科系の総合大学を中心にアパートや商業複合施設など。 ●七瀬尾村 羽矢巳地区 (なせおむら はやみちく) 旧羽矢巳村。鷹谷家の墓所である通称「迷い森」、 現在は春日家所有の鷹谷家本家の屋敷などがある。 基本的には過疎の地域。主人公の住む場所からは公共交通機関で半日の距離。 |